自毛植毛にデメリットは存在する?最新の手術法

自毛植毛は成功し、自分の理想とする髪型に適していれば良いと思います。

ですが、医療技術の進歩や、担当の医師の技術力だけでは無く、自毛植毛手術を受ける方の年齢や回復力、適応性、財力によって、その後のが大きく左右されてしまいます。

 

また、現時点ではデメリットの方が大きく感じてしまう位、「失敗談」やリスクの方が多く感じてしまいます。

確かに画期的な方法だと思いますが、正直な所「今後に期待」の事業だと思います。

 

自毛植毛のデメリット

◯ 毛根が定着しない

後頭部辺りから1〜2ミリ程度の皮膚を移植する事になるのですが、一度切り離した皮膚は、例え自分の物だったとしても、拒否反応のような症状が出てしまう可能性がデメリットの一つに挙げられます。

 

これが、「初期脱毛」や「ショックロス」であれば特に問題は無いのですが、そのまま生える事は無く、傷跡だけが永久に残るケースも存在します。

 

◯ 通常業務の方は難しい

勤務中に帽子を被っていたり、部分カツラ等を着用出来ない場合は、移植部分と後頭部の傷が目立たなくなるまでに約半月以上は必要な場合がデメリットとして挙げられます。

また、自毛植毛移植手術後は、かさぶたや傷、移植後の拒否反応等で痒みや痛みが伴う場合が多く、移植した皮膚が赤く腫れて目立つ事も有ります。

 

◯ 手術回数が多くなる場合も

後頭部の皮膚の回復状態も有り、一回の自毛植毛につき1〜2ミリ程度の移植しか出来ません。

仮に、一度で移植出来る皮膚の範囲がより広いクリニック等が存在していたとしても、後頭部は皮膚が欠落した状態になり、後頭部の傷跡が広範囲になるだけです。

 

また、自毛植毛は植毛する本数×(500~1000円)程度で、毛髪密度の目標は、自分の頭皮の毛髪密度の50%位の場合が多いです。

 

薄毛の原因によっては、自毛植毛の意味が無い

手術を検討されている方の多くは、「男性型脱毛症」で悩まれている方が大半だと思います。

「男性型脱毛症」は生え際に「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる「テストステロン(男性ホルモン)」と「5アルファリダクターゼ(酸化還元酵素)」が結合した男性ホルモンが原因です。

 

一概には言えませんが、この「5アルファリダクターゼ」の分泌を抑える事が出来なければ、時間が経過すると、再度「ジヒドロテストステロン」が毛根に影響してしまい、薄毛の進行が始まってしまいます。

 

自毛植毛に関して誤解されている方が多いのですが、目的は、後頭部の毛根と皮膚を採取し、生え際に移植させて「定着」させる事です。

定着して「生え際」として馴染めば、それだけ「ジヒドロテストステロン」の影響を受ける可能性は高くなります。

 

もし宜しければ、「おでこから生え際にかけて産毛化して来るのは危険なサイン?ヘアサイクルについて」の記事も参考にして下さい。