自毛植毛は担当の医師の「技術」「理解力」によって、結果が大きく左右されます。
もちろんご存知のだと思いますが、れっきとした外科手術ですので、「成功」「失敗」は必ず有ります。
また、術後の生活習慣や健康状態によっても大きく左右されていますし、海外とは異なり、日本の自毛植毛の歴史は比較的短く、約10年位です。
産毛は何故起きる?
「産毛」に関して考えられる原因は、大まかに3種類有ります。
①術後に起きる事が多い、「ショックロス」によって毛が抜け、まだヘアサイクルが不安定な状態で産毛のような毛が目立つ状態。
②残念ながら毛根が定着出来なかった。
③時間の経過により、「ジヒドロテストステロン(脱毛ホルモン)」の影響が出てしまった。
産毛が生えてしまう原因
自毛植毛術後に①のような、「ショックロス」等が原因で一時的に産毛が生えてしまう事は比較的多い現象で、それが失敗だと諦めるには早すぎます。
同時に術跡周辺が赤くただれたり腫れたりする事が有りますが、時間と共に腫れ等は引いて行き、毛根が定着していきます。
これらの場合は問題無いのですが、②③のような状態に陥ってしまう場合も有ります。
冒頭でも少しだけ触れさせて頂きましたが、「外科手術」には違い有りませんので、移植する毛根や頭皮環境によって大きく変わります。
③に関しては、男性型脱毛症の性質上ある程度は仕方の無い事なのですが、男性型脱毛症の原因となる「ジヒドロテストステロン」が自毛植毛後の毛根にまで影響してしまうと、ヘアサイクルは未熟なままになり、伸びきったとしても「産毛」のような状態のままになります。
「ジヒドロテストステロン」は生え際や頭頂部に影響が出やすいホルモンの一種ですので、体内で常に生成されます。
ですので、いくら毛根を移植したとしても、根本的な解決にはならないので「イタチごっこ」のような状態になってしまいます。
自毛植毛は受けるべきでは無い?
価格的な面や普及率と失敗率との比率等を考えると、私は「今後に期待」しています。
ですが、芸能人や海外スポーツ選手、国内外のセレブが利用している事を考えると、金銭面さえクリアすれば、魅力的な手術である事は確かですね。
「産毛」のトラブルに関してもそうですが、頭皮に毛根が定着していない時に焦ってしまい、「やり直し専門」等の自毛植毛クリニックに変わってしまったり、「訴訟」「返金」等の行動へ移される方も多いのですが、時間と共に定着する場合も多いので、まずは担当の医師に相談するようにして下さい。
もし、宜しければ、「自毛植毛は永久的に持つ?危険性について」の記事も参考にして下さい。